『BLOOD+ ロシアン・ローズI』漲月かりの [角川ビーンズ文庫]
TVアニメのノベライズ。角川スニーカー文庫からも同時に出ているが、そちらは原作に沿ったノベライズだが、こちらは外伝である。一種の吸血鬼物だが、帝政末期のロシアを舞台にしており、雰囲気も吸血鬼物に相応しい感じである。そのため、ビーンズ文庫にありがちな雰囲気に一致しているが、それだけでなく、話の構成も上手く、続きが楽しみである。
同時に異なるレーベルから出版するという戦略だが、コミックもそれより若干前に同時に三冊発売しており、メディアミックスとしては、色々と考えているようだ。コミックの方は読んでいないので分からないが、ノベライズとしては、どちらもかなりの水準のもので、そう言う意味では成功しているのだろう。興味深いのは、男性だけでなく、女性にも絞った商品展開をしている点だが、エヴァも最近、出ている物は、結構、女性向けだったりするわけで、角川としては、もう、それほど珍しくない手法なのかもしれない。
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