『ヴァルハラの戦姫 英雄降臨』深闇文貴 [ワニノベルス]
天上の神話世界に甦った第二次大戦時の戦車兵が、やはり、戦車に乗って闘う話。単に甦るのではなく、何故か、女性化というか、天使になっているところがポイントだろう。発想は、凄いが、話自体は、ヨーロッパに似た感じの世界で、オーソドックスに戦車戦が展開されている。面白いのは、飛行機は出てこないので、陸上戦力だけで殴り合うことになっており、その意味では、純粋な戦車戦の話になっている。敵は、何故か、ヒトラーとスターリンだったりするが、実は、どうでも良い気がしないでもない。それはともかく、全体としては、ライトノベルに本格的な戦車戦の話を導入しているが、割と、違和感なく、描かれている。ただ、現実の第二次大戦時に忠実なせいか、少し地味な感じもする。それに、設定は面白いが、ストーリーは、若干、単調な気もする。これも、話は途中であり、続編が出るようだ。何故か、表紙は割と、エロいが、話自体は、そう言うわけでもなかったりする。
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この小説、スターリンの名前に微妙な問題がありますね。
本来なら「ヴィサリオノヴナ・スターリナ」にしなきゃならないのに「ヴィサリオノヴィチ」のままで。
ロシア語人名の性別を教授する人材くらいいなかったもんですかねえ。
そこだけこの作品では気になりました。
by SS上級大将 (2007-12-22 02:08)