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『メシアの処方箋』機本伸司 [ハルキ文庫]

SF。古代の木簡から解読されたゲノム情報を元に、「新人類」らしきものを作ってみようという話。この手の話だと、バイオエシックス的に、作っても良いかどうか、結構、悩む描写とかありそうなのだが、そう言った所はほとんど無く、とにかく、イケイケで、作ってみようという話である。そう言う意味では、非常に割り切っているので、話はどんどん進む。オチは、ある意味で、しょうもないのだが、他方で、テクニカルなネタだけでなく、一種の宗教的な思索もそれなりに展開されている。やはり、この作者は、途中の展開はかなり上手い。


タグ:機本伸司
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