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『スペースプローブ』機本伸司 [ハヤカワJコレクション]

SF。有人月探査に行くはずの宇宙飛行士達が、ニュートリノを発する謎の物体の探査を無理矢理行おうと計画して、何とか、実行する話。一応、ファーストコンタクトSFと粗筋には書いてあるが、残念ながら、その部分は、今一はっきりしない感じで終わってしまう。やはり、この作者のことなので、途中の展開を楽しむべきなのだろう。近未来に設定されているが、事実上、技術レベルは今と変わらない感じで、その意味では、『ロケットガールズ』とか、『星のパイロット』なんかと同じような感じである。例によって、ハードSF的な考察と、ファーストコンタクト物らしく、宗教的思索とが、並列で展開されているが、この点は、作者のテーマなのだろう。 また、今回は、有人月探査の計画を通して、事実上、日本の宇宙開発や組織に対する一種の批判もかなり展開されており、それがまた、ある意味ではかなりリアルな所は興味深い。


タグ:機本伸司
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