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『少女七竈と七人のかわいそうな大人』桜庭一樹 [角川書店(KADOKAWA)]

高校生の少女が主人公の話。ラブストーリーなのかというと、微妙にそうでもない。この作者の作品では、地方が舞台だと、そこから脱出する話とそうでないのと両方あるが、これは結局、脱出していく話である。主人公と友達の少年の話はと、それ以外のところの話は色々と落差があり、主人公の母の行動が大きく影を落としている。その意味では、いられなくなって、脱出をせざるを得ないという話でもある。とはいえ、話はきれいにまとまっている。


タグ:桜庭一樹
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