『ゴルゴタ』深見真 [徳間書店]
陸上自衛官だった男が、妻を惨殺され、復讐に乗り出す話。要するに、ワンマン・アーミー物である。設定は、最近のネタをうまく組み合わせているが、だからといって、社会派というわけでもなく、政治的な主張の明確なポリティカル・フィクションと言うほどでもない。やはり、ガン・アクションがメインである。この手の話なので、さすがにハッピーエンドとは行かず、微妙なところで終わっている観じもするが、復讐物なので、そういった結末にならざるを得ないだろう。復讐物にしては、じめじめしていたり、やたら暗かったりと言うことはなく、割と乾いていて、あっさりしているのは特徴だろう。そういう意味では読みやすい。
タグ:深見真
コメント 0