『さよならピアノソナタ』杉井光 [電撃文庫]
ピアノの天才のはずなのに、エレキギターばかり弾いている転校生の少女と、主人公の少年が出会ってという話。学園物だが、音楽物だった。エレキギターが出てくるが、ロックというより、クラシックの話の方がメインになっている。一応、バンド物的な展開になるのだが、結末はちょっと違う感じである。そういえば、最近は、アニメでも、『ハルヒ』あたりから、何故か、バンドをやる話がいくつかあるが、これも同じような流れになるのかもしれない。ただ、実際は、クラシックの方がメインで、多少、ラブコメもあるといった感じである。ストーリーは、これで完結しており、うまくまとまっている。やはり、音楽の知識がないと、読みにくいのではないだろうか。それはともかく、こういったバンド物的な話は、割と回顧的な眼差しで描かれているので、本来の読者である中高生あたりには、どのくらい受けるのだろうか。
タグ:杉井光
コメント 0