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『リビングデッド・ファスナー・ロック』瑞智士記 [ガガガ文庫]

主人公の少年が不死者と出会い、変な事件に巻き込まれていく話。現代を舞台にしたオーソドックスな伝奇物ではあるが、設定がかなり凝っているだけでなく、個性的でもある。この手の話としてはストーリーも面白く、最後まで一気に読ませてしまう。一応完結しているが、続きが出せそうでもある。


この作者の作品が一月から二月にかけて、三作も出版されたが、人体改造ネタのハードなのが二作と、ある意味では暗いけど一種の百合物が一作と言った感じである。ペンネームを変えて心機一転という所だが、こういうかなり癖のあるネタはやはり、そう言うのが得意なレーベルから出るようだ。シリーズ化は、この『リビングデッド』以外は難しそうだが、次作にも期待したい。
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