『ファントマは哭く』林譲治 [ハヤカワJコレクション]
『AADD』シリーズの最新作。基本的には、異星人とのコミュニケーションをどう取るかという話がメインだが、他方で、科学者共同体であるAADDに反対する勢力の作戦も描かれている。SFとしては、異星人との話は面白いが、しかし、他方で、AADDに反対する勢力に関しては、結局、ほとんどいいところ無く、敗けてしまう。そこら辺は、やや、興醒めだが、どうも、常にAADDという科学者共同体的なものが、勝利するというのは、最初から一貫しているようなので、それ以外の所を楽しむべきか。
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