『ブラッド・スパート』六塚光 [幻狼ファンタジアノベルス]
元特殊部隊の主人公は戦後、保険会社の調査員となっていたが、戦争の影を引き摺る事件に巻き込まれてと言う話。一見すると、一種の探偵物というか、冒険物的であるが、特殊な煙草を吸うことによって幻覚を実現化させて、戦うという能力バトル的な設定があり、意外と展開は派手な面もある。しかし、全体としては、雰囲気的にも非常に渋いというか、ハードボイルド的でもある。とはいえ、この作者の他の作品と同じく、渋いだけでなく、微妙な味のある話になっている。話は完結はしているが、筒肝でそうなので、期待したい。
タグ:六塚光
コメント 0