SSブログ

『アンチリテラルの数秘術師』兎月山羊 [電撃文庫]

電撃小説大賞の銀賞受賞作。不思議な少女に出会った少年が、突然、妹を誘拐され、闘いに巻き込まれていく話。基本的には能力バトル物であるが、設定はかなり細かく作られている。若干、文章は堅めだが、描写は割と上手い。割とありがちではあるが、結構仕掛けも細かく、きっちりとはまとまっている。話は完結しているが、続きは作れそうである。

これでようやく、電撃小説大賞の受賞作の感想は書き終わったが、今回は全部で五冊と例年よりも多い。全体的には、ライトノベルから外れているのが、メディアワークス文庫賞になるからか、その点では例年よりもオーソドックスではある。しかし、電撃文庫ではあまりないタイプの作品もあった。青春ラリアットは、癖の強い青春物で、意外とこのレーベルでは見掛けないような気がする。完成度で言えば、アイドライジング、はたらく魔王さま、シロクロネクロ、アンチリテラル、青春ラリアットの順か。続きは買う予定なのは、アイドライジングと魔王さまは確定で、他は微妙なところである。全体的に小粒とまでは言わないが、意外性には若干欠けるような気もする。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。