『オブザデッド・マニアックス』大樹連司 [ガガガ文庫]
ゾンビ映画が好きな高校生の主人公の少年は、高校の夏の合宿で、離島に行くが、そこで、ゾンビが襲ってきてという話。まさにゾンビ物だが、そもそも、主人公はゾンビ映画が好きなわけで、ある意味ではメタな話になっている。ゾンビ物と言えば、「HIGHSCHOOL OF THE DEAD」とともある程度、似ているが、こちらはクラス毎、ショッピングセンターに立てこもる展開になっているので、結構、展開は異なるし、話のテーマも違っている。むしろ、孤島で少年達が独自の社会を形成するといったモチーフも登場しており、その意味では単なるゾンビ物のパロディーでは無い。この話では、主人公よりも、ヒロインの一人がかなり強烈であり、特徴になっている。これできっちりと完結している。
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