『大和撫子紫電改』志真元

架空戦記。1941年が舞台で、主人公は女性のパイロットとなっている。設定も、アメリカとは開戦せずにヨーロッパへ出張っていく話になっていて、歴史改変度はかなり高い。もう少し、萌え架空戦記的な物かと思ったが、意外とそうでもなく、架空戦記としては割と本格的である。話は続きに期待したい。


萌え架空戦記的な試みはここ数年、ずっと続いているが、一つは『内親王那子様』シリーズ的な冒険小説的なテイストをミックスするのが、一つの成功例だろう。もう一つは、あくまでも架空戦記だが、それなりに歴史改変度を高くして、女性のパイロットなどを登場させるというところだろう。それに、今まで、トンデモ系はあるが、割とオーソドックスな架空戦記しか出していないジョイ･ノベルスから出たのも興味深い。ようやく、路線が確立してきたと言えるのかもしれない。

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