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『ロマンチックはいらない』たかもり諫也 [さらさ文庫]

伯爵家を守るために金持ちの平民と結婚することになった少女が主人公の話。ストーリー的には、ティアラ文庫あたりのファンタジーと同じであるが、ストーリーメインで最後に、多少にエロありというコンセプトのようである。非常にオーソドックスな展開になっている。作者は久し振りであるが、ストーリー的には癖はなくなっている。とはいえ、その分読みやすくなっている。


このレーベルは、新規参入だが、もう撤退が決まっているようである。コンセプトは多少エロありと言うことのようで、それなりに作家を揃えていたのだが、売れ行きと言うよりも、むしろ、やる気と行った面で撤退が決まったようである。考えてみれば、少女小説系は、男性向けに比べると、最近はそもそもパイが小さいが、他方で、読者の高齢化も進んでいるので、コバルト当たりとティアラの中間というところを狙ったのだろう。続ければ、一迅社アイリスぐらいのところまで入ったような気もする。
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