『サエズリ図書館のワルツさん1』紅玉いづき [星海社FICTIONS]
図書館が舞台の話。といっても、未来の話で、ほとんど本がなくなってしまった世界の図書館を舞台にしている。意外と、SF的な展開の話もあるが、連作短編なので、それなりにバラエティーに富んでいる。ある意味、電子書籍との関係を考えれば、紙の本がどうなるのかというのは、大きな問題であるが、紙の本へのある種の愛情と言ったものが消えないだろうという話でもある。なお、SFとしては割と世界は暗めではあるが、最近の話はどれもそういう面があるので、時代の流れに沿っていると言うことか。
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