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『大東亜の矛 -ソロモン諸島の激闘-』林譲治 [朝日ノベルズ]

ミッドウェー海戦で大敗した日本海軍は、太平洋上を漂流していた謎の高性能空母を使って、対米反転攻勢を目指すという話。架空戦記ではあるが、謎の高性能武器が登場するあたりは、SF的になっている。雰囲気的には同じ作者の『侵略者の平和』を思い出させる面もある。架空戦記部分はオーソドックスである。ただ、夏見正隆の『レヴァイアサン戦記』というとほぼネタバレだが、そういう部分もある。架空戦記としてはそれなりにオーソドックスではあるが、どういうところに話を持って行くのかは予想しにくい。この作者は最近はSFは書いていないので、そちらにも期待したが、これもSF的にはそれなりに面白そうであり、続きに期待したい。
タグ:林譲治
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