『アルヴ・レズル -機械仕掛けの妖精たち-』山口優 [講談社BOX]
新人賞受賞作。妹が沖ノ鳥島のメガフロートシティで、意識を失った状態のままになり、主人公の高校生の少年はそこへ乗り込んだところ、妹の身体に宿った別の存在に出会い、闘いに巻き込まれていくという話。ストーリー的にはライトノベル的なフォーマットなのであるが、設定はSFで、割とハードSFになっている。SFとしては割と流行りのテーマではあるが、結構、興味深い物になっている。話はこれで完結している。新人賞受賞作ではあるが、既に日本SF新人賞でデビューしているので、これが二作目である。次回作も期待出来そうではある。
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