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『冥玉のアルメインI』築地俊彦 [ファミ通文庫]

王位継承権があるにもかかわらず、出奔していた主人公は宮廷に呼び戻され、代王の一人となり、政治に巻き込まれていくという話。宮廷での陰謀が中心のダーク・ファンタジーだが、設定も凝っているし、ストーリーの展開も先が読めない。最近は戦記物的なのが割と多いが、これもその一種でもあろう。キャラクターも立っているというよりは、かなり恐ろしい感じでもある。雰囲気はかなり暗めであるが、この作者の作品は大抵そうである。この作者は単にミリタリー好きと言うよりは、割と、戦術というか、戦略的な面が強調されていたので、これもその路線となる。続きが出ることが既に決まっているが、期待したい。
タグ:築地俊彦
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