『かくて飛竜は涙を流す』五月猫文 [講談社ラノベ文庫]
新人賞の大賞受賞作。空軍のガンナーだった少年は除隊処分となるが、黒の竜を駆る竜騎兵の仲間になるところから始まる話。竜は登場するが、ファンタジーというよりはスチームパンク的な設定である。スケールの大きい話で、ストーリーの展開も上手くまとまっている。新人にしては上手く、大賞受賞作らしい。話はきっちりと完結している。
『そのセカイで私だけが歌っている』土橋真二郎 [電撃文庫]
管理された世界の外側はゾンビが跋扈する場所で、ハンターチームの一員となった主人公は様々な土地を巡っていくという話。ゾンビ物で、結構、この作者らしく、ブラックな話である。ゾンビ物はこの作者には向いているジャンルであるが、それなりに捻りもある。話はこれで完結している。
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『魔迷宮のセイレーンが歌いません』関根パン [ファミ通文庫]
上級悪魔の主人公はセイレーンの魔歌隊の隊長となるが、歌を歌えない班もいたりして苦労するところから始まる話。オーソドックスなファンタジーだが、かなりコメディー寄りで、雰囲気も独特である。話はこれで完結しているが、続きも出せそうではある。
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『天球駆けるスプートニク』ツカサ [ノベルゼロ]
正体不明の飛行物体により200フィート以上では飛行できなくなった世界で超低高度飛行艇で運送屋をしている主人公がある依頼を受けるところから始まる話。SFとしては、割とオーソドックスであるが、冒険物的な色彩も強い。話はこれで完結しているが、続きも出せそうなので期待したい。
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『アンチスキル・ゲーミフィケーション 不機嫌なエルフに捧げる異世界攻略サイト』土橋真二郎 [MF文庫J]
異世界に飛ばされた主人公の少年はあらゆる問題を解決する攻略サイトを立ち上げるという話。最近は割と流行っているタイプの設定ではあるが、結構、シビアなところもあるし、また、この作者が好きなゲームも登場したりと、流行に寄せてはいるけど、見掛けよりは異なる。話はまとまっているが、続きは出せる構造なので、期待したい。
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