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ライトノベルのまとめ(2016) [ベスト]

 昨年のベストは、例年通りまとめてみたが、ここでは感想めいたことなどを記してみたい。

 まず、完結するシリーズがそれなりにある一方で、新規作品でシリーズ化する物が少ないので、買う数は減ってきている。もちろん、忙しいからと言うのももう一つの理由ではあるが。これは、レーベルにも寄るし、また、買っている物のチョイスのせいかもしれないが、シリーズ化されない作品や直ぐに打ち切られるものが増えているからであろう。

 次に、なろう系の隆盛の影響は結構、大きい。というのは、ウェッブ小説は大抵、ウェッブ上で読めるので、なかなか買う気にはなれないので、この点からも買う物が減りがちになる。レーベルによって比率が高まってもいる。しかし、それだけではなく、内容面でも、異世界転生系の設定は増えているが、ウェッブ小説でない場合は、結構、設定に捻りを入れて差別化を図っており、時々面白い物がある。

 レーベルに関してはノベルゼロの創刊が2月である。かなりの数を読んだが、一昔前の男性向けのノベルスあたりの内容になっている。角川なので、恐らく、女性向けがメインになってしまったメディアワークス文庫とは別にレーベルを作ったと思われるが、確かにあまり、宣伝に金を掛けていない印象はある。そのため、いつまで続くのかという気もしないでもないが、一本でもアニメ化作品が出さえすれば、暫く続くのではないか。

 レーベルで気になるのは、一迅社文庫が恐らく、終わりそうと言うこともあるが、それ以上にファミ通文庫はなろう系でないものは扱いが良くない。特に野村美月がそこで書き続けるのかどうかは気になる。レーベルの統廃合は角川で進むのかと思ったが、今のところそうでもないが、そろそろという感じもする。
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ライトノベルベスト2016(その2) [ベスト]

新人枠だが、ほとんど読んでいないのだが、良かったのは次の3作。

『うさぎ強盗には死んでもらう』橘ユマ [角川スニーカー文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-01-07-4
ミステリーというよりは冒険物的だが、完成度は高い。

『遺跡守護者』卯月亜矢 [ファミ通文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2016-05-27-2
ややとっちらかった感じもしないでもないが、出来は良かった。

『エンデンブルクの花嫁』水城みなも [ファミ通文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2016-05-27-1
新人にしては上手いのだが、続きは残念ながら出ていない。


以下は怪作と気になった物。
『異世界で学ぶ人材業界』北元あきの [講談社ラノベ文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2016-05-27-6
人材業界と言うよりは人材広告業界の話だが、確かによく分かった。

『ラブと貪食の黒戮呪剣』宮澤伊織 [MF文庫J]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2016-04-05-2
出来は結構良いのだが、やはりやり過ぎ感が拭えない。

『となりのプリンセス オタサーの姫はじめました。』中野雅博 [角川スニーカー文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-01-01
オタサーの姫物。これも面白かった。

『黒ギャルが異世界に転生してダークエルフと勘違いされました』七烏未奏 [講談社ラノベ文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-01-07-5
ギャル物。こちらはギャルが異世界に転生する方だが、一発ネタではあるが、面白い。

『異世界作家生活』森田季節 [ダッシュエックス文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2016-09-06-4
『雨音天袮のラノベ作家養成講座 ~おまえをラノベ作家にしてやろうか!~』舞阪洸 [講談社ラノベ文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-01-02-4
ライトノベル作家物。他にも出ているようだが、読んだのはこれぐらいである。出来は結構良い。

『ソシャゲライタークオリアちゃん』下村健 [ダッシュエックス文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-01-07-6
ソーシャルゲームのシナリオについてよく分かる本。

『昭和な街角』火浦功 [ミューノベル]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2016-04-17-4
タイトル通り、昭和の香りのする話である。と言うか未収録の物を集めたので、そうなる。良く出たという意味では怪作だろう。

『ブルー・ブラック・プラネット』わかつきひかる [ぽにきゃんBOOKS]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2016-12-18-3
昔のジュブナイル物のSFをそのままやっているという点で貴重である。










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ライトノベルベスト2016(その1) [ベスト]

今年も2016年のライトノベルのベストを選んでみた。いつも通り、単発か、一冊目のみである。順番は特に付けない。


『ゴブリンスレイヤー』蝸牛くも [GA文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2016-04-03-7
新しいシリーズの中で一番勢いがあった。ファンタジーとしてはオーソドックスだが、ウェッブ小説でありがちなのよりは、テーブルトークのRPG寄りである。

『異世界拷問姫』綾里けいし [MF文庫J]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2016-07-17
相変わらず、ホラーというか、グロ路線だが、出来は良い。

『この大陸で、フィジカは悪い薬師だった』鳩見すた [電撃文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2016-07-02
雰囲気と言うか、ノリが独特なのが特徴か。

『リラム ~密偵の無輪者~』神野オキナ [ノベルゼロ]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2016-10-24
ノベルゼロはシリアスな話が多いが、これは設定も凝っていて、完成度は高い。

『やがて恋するヴィヴィ・レイン1』犬村小六 [ガガガ文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-01-01-8
今回は冒険物的ではあるが、導入としては良く出来ている。

『オタサーの姫と恋ができるわけがない。』佐倉唄 [富士見ファンタジア文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2016-09-06-2
今年はオタサーの姫物がちらほらあったが、ラブコメよりである。

『聖剣転生してギャルと・・・!?』落合祐輔 [MF文庫J]http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-01-02-7
ファンタジー世界でのギャルというのも時々見掛けるが、こちらはギャルが転生するのではなく、転生してしゃべる剣になってしまった主人公がギャルっぽい冒険者と出会う話である。

『蒼冥のユーラット』築地俊彦 [ファミ通文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-01-01-10
一定以上の高度で飛べない世界の話だが、他にも同じ設定の作品があったりする。

『機甲狩竜のファンタジア』内田弘樹 [富士見ファンタジア文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-01-01-3
ファンタジー世界に戦車を導入する試みだが、上手く行っている。

『剣と炎のディアスフェルド』佐藤ケイ [電撃文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-01-01-7
ファンタジーだが、全体的に完成度は高い。

以下次点
『私たち殺し屋です、本当です、嘘じゃありません、信じてください。』兎月竜之介 [ダッシュエックス文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2016-12-19-6
コメディーとしては面白い。

『月とライカと吸血姫』牧野圭祐 [ガガガ文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-01-07-9
宇宙開発物。

『皿の上の聖騎士1』三浦勇雄 [ノベルゼロ]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2016-04-03-4
設定は凝っている。

『グレイトフル・バッド 闇に墜ちた英雄』鏡遊 [角川スニーカー文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-01-04
魔王討伐後の勇者物としてはなかなか面白い。

『食せよ我が心と異形は言う』縹けいか [ノベルゼロ]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2016-04-17-3
ダークな異能バトル物としては良く出来ている。

『花魁さんと書道ガール』瀬那和章 [創元推理文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2016-04-03-2
日常の謎系だが、良く出来ている。

『おいしいベランダ。』竹岡葉月 [f富士見L文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2016-07-17-4
設定は面白い。
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『星読島に星は流れた』久住四季 [創元推理文庫]

 天体観測の集いが開かれる島で、殺人事件が発生するという話。ある意味、非常に設定は大掛かりではあるが、本格風の設定にするためにはそうならざるを得ないのであろう。新本格ミステリーとしては、結構、良く出来ているが、ややあっけなさもなくもない。
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『おにぎりスタッバー』大澤めぐみ [角川スニーカー文庫]

 女子高生の主人公が変な事件に巻き込まれていく話だが、文体が凝っているが、意外に読みにくくない。話は見掛けよりもオーソドックスではあるが、構成は上手く、一気に読ませる。話はまとまっているが、既に続きも出ている。
タグ:大澤めぐみ
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『嘘つき婚約コンチェルト』永瀬さらさ [角川ビーンズ文庫]

 新人のバイオリニストの主人公は、宮廷楽団の指揮者と嘘の婚約をすることになるという所から始まる話。話はオーソドックスなラブコメではあるが、ストーリーは上手く構成されていて、一気に読ませる。一冊できっちりと完結している。評判が良かったので、読んでみたけど、確かに良く出来ている。
タグ:永瀬さらさ
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『世界の終わりの壁際で』吉田エン [ハヤカワJA]

 新人賞の優秀賞受賞作。城壁都市の外側で育った少年は中に入るためにゲームで賞金を稼いでいるが、ある少女と人工知能と出会って、事件に巻き込まれていくという話。此の手の話としては、かなりオーソドックスで、割とライトノベル寄りで読み易い。話はこれで完結し、きっちりと終わっている。
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『ぼくの映画。 ~学園一の美少女をヒロインにしてゾンビ映画を撮ろう~』金子跳祥 [メディアワークス文庫]

 タイトル通りの話だが、基本的には青春物よりである。と言っても、ラブコメ展開にはやはりならないのであるが。意外と映画がメインというよりも、サークル物になっている。話はきちんとまとまっている。
タグ:金子跳祥
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『外道王子の楽園興国記』仁科朝丸 [ファミ通文庫]

 他人の記憶を操る能力を持つ王子の主人公は、敵の襲撃によって陥落した首都から逃げ出すという所から始まる話。ヒロインが増えていくタイプの話ではあるが、意外と、オーソドックスな戦記物的な構成になっている。最近の流行りに合わせてパッケージングしているのだろう。話はきっちりとまとまっているが、続きは出せる構造なので、期待したい。
タグ:仁科朝丸
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『月とライカと吸血姫』牧野圭祐 [ガガガ文庫]

 有人宇宙飛行計画が進行している時代に、実験飛行で吸血鬼を使う計画が進行していたという話。ソ連的な設定の国が舞台の宇宙開発物である。この手の話としては割とオーソドックスではあるが、非常に上手く構成している。話は完結している。
タグ:牧野圭祐
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