『AIに負けた夏』土橋真二郎 [メディアワークス文庫]
失恋した大学生の主人公はAIによる恋愛シミュレーションを受けて、実在する女性のデータをインプットしたアンドロイドとデートしたりすることになるという話。一種のミステリーになっているが、展開はそれなりに意外性がある。とはいえ、この作者の他の作品と大体似たような感じではある。話はこれで完結している。
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『がんばりすぎのあなたにご褒美を! 堕落勇者は頑張らない』兎月竜之介 [MF文庫J]
魔王を倒した勇者の主人公は模範的英雄としての暮らしに嫌になって逃亡し、ある村で少女と一緒に暮らすことになるという話。結構、最近はなろう系にはそれなりにある設定だが、ウェッブ小説というわけではない。コメディーとしては上手くまとまっている。話は一応完結しているが、続きも出せる構造なので、期待したい。
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『なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか？ 運命の剣』細音啓 [MF文庫J]
五種族の大戦が人類の勝利で終わったはずなのに、主人公の目の前で突如上書きされ、人類が負けた世界になっているところから始まる話。かなりオーソドックスなファンタジーで設定も凝っている。ストーリーはある意味単純ではあるが、丁寧に作られており、上手くまとまっている。既に続きも2巻まで出ている。
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『茉莉花官吏伝』石田リンネ [B's-LOG文庫]
後宮の女官の主人公は物覚えが良いという特技があるが、名家の子息のお見合いの練習相手を引き受けたところ、何故か、皇帝がやってきてと言うところから始まる話。と言っても、お妃になると言うではなく、科挙を受けて官吏になるという方向の話である。その意味ではちょっと捻ってあるが、中華風ファンタジーとしては割とオーソドックスである。ストーリーも上手く構成されており、一気に読ませる。続きは既に2巻まで出ている。
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『レンタルJK犬見さん。』三河ごーすと [電撃文庫]
レンタルビデオ店でバイトをしている高校生の主人公は、変な新人の女子高生のバイトに仕事を教えることになるという話。レンタルビデオ店のお仕事もののコメディになっていてる。一話ごとは短く、サクサク読める。話は完結しているが、続きは出せる構造にはなっている。
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『双子喫茶と悪魔の料理書』望月唯一 [講談社ラノベ文庫]
古本から出て来た妖精が、片思いを叶えようとするが、実際にはその双子の妹とくっつけてしまうところから始まる話。コメディー寄りかと思うと、確かにラブコメ的展開ではあるが、意外とシリアスな話になっている。ストーリーはそれなりに意外性のある展開で、一冊でまとまっている。2巻も出ている。
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