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『ヨハネスブルグの天使たち』宮内悠介 [ハヤカワJA]

 日本製ホビーロボットを巡る連作短編のSF。舞台は様々だが、割と戦争物というか、紛争地が舞台になっている。この作者の第一作の『盤上の夜』とは結構、異なる感じではあるが、話の作りは上手い。紀要というか、元ネタがそのまま反映されがちなところはあるけど、まとめ方は上手である。
タグ:宮内悠介
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『楽園追放 -Expelled from Paradise-』八杉将司 [ハヤカワJA]

劇場版アニメのノベライズ。こちらは本編のノベライズになっている。まだ、原作は見ていないが、大体、ストーリーは同じになっているらしい。話はきっちりとまとまっていて、読み易い。サイバーパンクではあるが、荒廃した世界でのアクション物になっている。
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『know』野崎まど [ハヤカワJA]

脳に<電子葉>が移植されている超情報化社会において、官僚の主人公は情報素子のコードの中に恩師が残した暗号を発見し、それを解読する内に一人の少女に出会うという話。基本的にはサイバーパンク的なSFであるが、むしろ、監視社会的なディストピア物でもある。とはいえ、テーマはタイトル通り、「知る」と言うことに関わっている。話は完結しているが、ある意味ではあっさりしているというか、きれいに終わりすぎているような気がしないでもない。
タグ:野崎まど
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『ファンタジスタドールイヴ』野崎まど [ハヤカワJA]

アニメのノベライズだが、本編の前日譚になっている。良くあるマッドサイエンティストの話ではあるが、結構、仕掛けもあるし、解説の前の部分までが作品になっている。一見するとありがちではあるが、色々と複雑なところもある。メタと言うか、そういう部分もあり、ある意味やりたい放題ではあるが、それでも、本編にはきちんと繋がっている。うまく企画が成功したと言うべきであろう。
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『蒼穹騎士 -ボーダー・フリークス-』 [ハヤカワJA]

音速を超えたジェット機が操縦士ごと竜と化し、人を喰らう世界で、竜と戦う「蒼穹騎士」が主人公の話。一応、SFではあるが、ドッグファイトがメインの話である。これで完結している。ストーリーは存在するけど、やはり、それがメインというわけでもない。良くも悪くも一発ネタの話ではあるが、さすがに上手くまとめている。
タグ:榊一郎
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『パンツァークラウン フェイセズI』吉上亮 [ハヤカワJA]

大震災で崩壊した東京は、新たな都市に生まれ変わっていたが、そこへ民間保安企業の契約者として主人公の青年が派遣されるところから話が始まる。行動履歴解析による完璧な行動制御と、AR技術によって完璧なセキュリティーを達成している都市を舞台にしているが、主人公が民間保安企業に属しているところは、割と『TIGER&BUNNY』風でもある。SFとしては最近の流行のネタはかなり網羅しているが、ストーリーは意外と逆にオーソドックスでもある。3巻で完結している。新人にしては迫力もあるし、結構読みやすいが、意外に特徴が薄いような気がしないでもない。
タグ:吉上亮
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『GENE MAPPER -full build-』藤井太洋 [ハヤカワJA]

拡張現実と遺伝子設計が広く普及した社会を舞台にした話。SFとしての設定はそれなりにありがちではあるが、かなり細かく練られている。全体としても、かなり本格的なSFになっている。元々は個人出版された電子書籍を書き直したものであるが、新人にしてはかなり読みやすい。展開も速く一気に読ませるが、ストーリーは意外にありがちな展開である。とはいえ、十分に面白いのは確かである。
タグ:藤井太洋
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『ココロギ岳から木星トロヤへ』小川一水 [ハヤカワJA]

時間物のSFだが、割とゆったりとしたノリの話である。結構、ジュブナイル物的な感じもするが、SFとしてはそれなりに本格的ではある。一冊で完結している。この作者のシリアスな長編に比べるとかなり落差はあるが、短編だとこういうノリが多いので、それほど意外でもないだろう。設定としては、一応、『天冥の標』と同じか、似たような世界の話である。
タグ:小川一水
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『咎人の星』ゆずはらとしゆき [ハヤカワJA]

元々は著者が原作の『ペンデルトーンズ』というコミックの小説板にあたるものである。コミックの方も、新装版が発売されている。基本的なストーリーは同じだが、色々と書き込まれていて分量も多い。SFではあるが、かなり、ある種の社会批評的な面も強い。コミックの方ではあまり感じなかったが、寂れた地方都市が舞台なのだが、そこでの話としては実はリアリティーが強かったりもする。ある種の怪作ではあるのだろうが、SFとして読む分には割と普通かもしれない。テーマ的には『空想東京百景』ほどではないが、戦後という物をどう解釈するかというところはあるようだ。
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『UN-GO 因果論』會川昇 [ハヤカワJA]

TVアニメのノベライズだが、一応劇場で公開されたOVAのノベライズだけでなく、本編の前日譚も収められている。そもそも、アニメ自体が坂口安吾の『安吾捕物帖』が原案となっているが、ほとんど別物のSF的なミステリーになっている。脚本家自身が書いている。全体が本編の前日譚にあたるのだが、設定上の謎は大体ここに書かれている。アニメだと、あまり明確というか、それほど、テーマ的な物は結構、ぼかされている感じであるが、こちらは非常にはっきりしている。これを読むとやりたいことがようやく分かる気がする。非常にきっちりとまとまっている。
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