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『アフリカン・ゲーム・カートリッジズ』深見真 [角川書店(KADOKAWA)]

単行本で出たのが、最近、文庫落ちした。実は、これが三作目である。内容的にも、この作者の最近のガン・アクションのバイオレンス路線の一番最初と言うことになる。何もない空間から銃を生み出す「銃使い」になってしまった少年が、生き延びるために戦う話。銃を生み出すという設定は、『疾走する思春期のパラベラム』にも繋がるが、考えてみたら、ごちゃごちゃ考えず、いろいろな銃を出せると言うことでもあるようだ。一応、話は完結しているが、続編も出せる構造にはなっている。やや、読みにくい感じのところもあるが、中身は濃く、迫力がある。また、『ヤングガン・カルナバル』や『ゴルゴタ』といった作品の原点であることは間違いない。


タグ:深見真
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『上海哀儚 BLOOD THE LAST VAMPIRE』藤咲淳一 [角川書店(KADOKAWA)]

ノベライズ。と言っても、ストーリーはオリジナルのようだ。TVアニメの『BLOOD+』も同じ世界の話である。元々は、富士見書房からハードカバーで出たのが、TVアニメに合わせて、角川ホラー文庫から出ている。吸血鬼ハンター物。タイトル通り、上海が舞台かと思うと、実は、話のかなりは横浜の中華街付近がメインになっている。しかも、主人公が実は小夜ではなかったりする。割と悲しい話であるが、これで完結している。


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『クドリャフカの順番 「十文字」事件』米澤穂信 [角川書店(KADOKAWA)]

 
ミステリー。元々、スニーカー文庫から出ていた「古典部」シリーズの3巻目に当たるが、ソフトカバーの単行本として出た。高校を舞台にしたミステリーだが、殺人事件などが起きるわけではない。今回もメタミステリー的な話になっている。今までと違って、語り手が一人ではなく、重層的な構成になっているのは面白い。全体としての構成も上手く組み立てられているし、また、登場人物のキャラがかなり立ってきており、このシリーズの中では実は、一番ライトノベルよりなのかもしれない。

7月にはもう一冊、東京創元社から出るが、そちらも楽しみである。


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