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『演じられたタイムトラベル』土橋真二郎 [メディアワークス文庫]

主人公の大学生は、気が付いたら、知らない場所に閉じ込められ、かつて制作途中に頓挫したゲームアプリのプレイヤーを他の開発者達とともに演じることを強制させられるという話。『殺戮ゲームの館』とはほんのわずかだけ接点があるが、基本的には独立した話になっている。この作者の作品は、大体、何かのゲームをさせられる話であるが、今回は単純そうに見えて、意外と複雑なネタになっている。そういう意味で、発想はなかなか面白い。ただ、ストーリー自体は、ある意味では滑稽な面もあるのだが、上手くまとまっている。後味の悪さはこの作者の作品ではデフォルトであるが、これもそうである。
タグ:土橋真二郎
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『TOKYO GIRL'S LIFE ~絶対に失恋しない唯一の方法~』菱田愛日 [メディアワークス文庫]

三人の女の子があるバーで出会ってという話。ストーリーだけを見ると、一般文芸にありがちな感じの女性向けの恋愛メインの話なのだが、その実、見掛けよりはライトノベル寄りになっている。何というか、部室物的な感じもするが、それだけではなく、ストーリーの構成が上手く、ある意味では隙が無いところがライトノベル的なのだろう。この手の話としては良く出来ている。話は完結しているが、続きが出せなくもないだろう。
タグ:菱田愛日
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『源氏 物の怪語り』渡瀬草一郎 [メディアワークス文庫]

紫式部を主人公にした歴史物。タイトル通り、陰陽師とか幽霊なども登場する。この作者の『陰陽の京』よりは時代がずれるが、特に続編というわけでもないようである。連作短編形式だが、続きは出せなくもないだろうが、話はまとまっている。『陰陽の京』に比べると、一般向けになっているが、読みやすい。
タグ:渡瀬草一郎
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『ビブリア古書堂の事件手帳 ~栞子さんと奇妙な客人たち~』三上延 [メディアワークス文庫]

古書店を舞台にした日常の謎系のミステリー。主人公の大学生はそこでバイトすることになるが、探偵はその古書店の女主人である。連作短編形式で四話構成になっている。どれも、本に関するネタであるが、割と、稀覯書などの古書に関するネタの方が目立つ。何というか、非常に話の作りが上手いが、少し、やり過ぎな感じもしないでもない。書店員に人気があるそうだが、確かに、そういった話になっている。鎌倉周辺が舞台だが、作者も神奈川県出身のようで、かなり地理的には正確な感じがする。続きにも期待したいが、既に二巻の刊行が予定されている。
タグ:三上延
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『真夏の日の夢』静月遠火 [メディアワークス文庫]

演劇サークルの活動費を捻出するために、心理学の奇妙な実験に参加したメンバーは、一月、外界との接触を遮断されて過ごすことになるが、6日目に一人姿を消してと言うという話。ミステリーになっている。それほど、フェアではない気もするが、新本格系としては割とあるタイプの話である。ミステリーとしてもそれなりに構成されているが、むしろ、青春物というか、大学のサークル物としては良くできている。これできっちりと完結している。
タグ:静月遠火
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『0能者ミナト』葉山透 [メディアワークス文庫]

伝奇物。主人公は、法力などを使わずに怪異を倒す青年になっているが、他に巫女や天才少年なども登場する。連作短編で、最初の話は『電撃文庫MAGAZINE』に掲載された短編が元になっているが、かなり、加筆されている。ライトノベルよりは、昔のノベルス版当たりの伝奇物の雰囲気になっているが、話自体は割と科学的というか合理的な感じである。割と迫力もあり、一気に読ませる。結構、癖が強いので、好みは分かれるかもしれないが、続きにも期待したい。
タグ:葉山透
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『不思議系上司の攻略法』水沢あきと [メディアワークス文庫]

SEの主人公が、取引先に連れて行かれたのはメイド喫茶で、そこで会ったメイドが実はグループ企業から新たに派遣されたチームの上長だったという話。要するに、「会長はメイド様!」的な設定だが、学園物ではないし、主人公も男性になっており、結構、異なっている。紆余曲折を経て、仲良くなると言うラブコメ展開で、上手くまとまっている。サラリーマン小説ではあるが、内容的にはライトノベルの延長線上にある作品である。

メディアワークス文庫も、結構、試行錯誤しているが、この手の路線は、意外と良さそうにも思えるがどうなのだろう。他の作品はあまり読んでいないので、良くは分からないが。
タグ:水沢あきと
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『生贄のジレンマ<上>』土橋真二郎 [メディアワークス文庫]

卒業式間近の高校生が、学校に閉じ込められ、ある種のゲームに参加することを強いられる話。ゲームと行っても、何らかの生贄なり犠牲者が時間毎に要求されるというものである。基本的には囚人のジレンマ的な設定だが、クラス単位の面があり、途中で、ルールも変更になったりと、明らかになったりと、かなり、複雑である。三巻構成の予定になっている。この作者の作品としては『扉の外』シリーズに似ているが、もう少しミステリー寄りになっているようである。この手の話は完結しないと、評価しにくい面もあるが、どういう方向性になるのか、よく分からないところもあるけれども、それなりに期待出来そうである。
タグ:土橋真二郎
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『憧憬の先にあるもの』水鏡希人 [メディアワークス文庫]

超能力者の少年が、荒廃した世界の都会にやってきて、治安部隊的なところで、活躍する話。この手の話としては、かなりオーソドックスである。それなりに、上手くまとまっており、これで完結している。ただ、メディアワークス文庫だが、内容的には、ライトノベルのレーベルでもほとんど問題ない気もする。ちょっと長い点が、ライトノベル的ではないのかもしれない。
タグ:水鏡希人
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『殺戮ゲームの館<上><下>』土橋真二郎 [メディアワークス文庫]

オカルトサークルのメンバーが密室に閉じ込められ、殺人ゲームを強制させられる話。ライトノベルの周辺でも、米澤穂信の『インシテミル』などがあるが、これはいわゆる人狼ベースのゲームになっている。この手の話としては、既に、同じようなのをいくつも書いているので、上手くまとまっているが、メディアワークス文庫だからか、割と一般的なミステリーっぽく、大学生が主人公になっている。しかし、全体的な雰囲気は、『扉の外』などとそれほどは変わらない。後味の悪さも同じである。ある意味では、『扉の外』シリーズと言っても良いかもしれない。

人狼ベースの話は、割と流行っているようで、『月見月理解の探偵殺人』にも登場するが、あちらは、ミステリーとしては微妙である。
タグ:土橋真二郎
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