『あまいゆびさき』宮木あや子 [一迅社]
百合姫ノベルズなので、当然、百合物である。話は、小学生の頃、友人だった少女と高校で再び出会いという内容である。ライトノベルと言うよりは、一般文芸寄りだが、さすがに話の作りはうまい。結構、苦い感じの話ではあるが、一気に読ませる。話は完結している。
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『ウタカイ』森田季節 [一迅社]
短歌でバトルする少女達の話。フォーマットとしては部活物の一種のスポ根的な話になっているが、百合姫のベルなので、もちろん、そういう話になっている。ラブコメというよりは割とシリアスな雰囲気だが、『咲』とか最近は割と多いスタイルで、意外に湿っぽい話にはなっていない。これで完結している。
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『ノートより安い恋』森田季節 [一迅社]
『コミック百合姫』に掲載されたものを集めた短編集。もちろん、内容は百合物だが、ライトノベルというよりは割と、一般文芸寄りでもある。それに、結構、暗めの話もあったりする。書き下ろしも収められており、全体としては、バラエティーに富んでいる。とはいえ、それなりに癖もあるので、多少、好みは分かれそうではあるが、上手くまとまっている。
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『ゆるゆりノベルアンソロジー』森田季節、瑞智士記、菅沼誠也 [一迅社]
『ゆるゆり』のノベライズだが、三人の作家によるアンソロジーになっている。イメージ的には、公式二次創作的なアンソロジーの小説板か。わざわざ、百合物が得意そうな作家を集めているが、別にガチ百合というわけでもなく、パロディーとしてはオーソドックスである。原作は四コマ漫画なので、どちらかというと、話によってはアニメ版に近い雰囲気でもある。ただ、話自体は、それぞれの作者毎に連作短編的な構成になっており、短い話は一発ネタのギャグマンガ的な話にもなっており、その意味では割と原作に近い感じもする。それなりに楽しめる。
