『熾天使空域』榊一郎 [中公Cノベルズ]
主人公の少年は、親戚の少女と共に、謎の空間に取り込まれ、戦闘機の姿をした少女達の戦闘に巻き込まれるという話。擬人化ではなく、むしろ、兵器に改造される話なので、実は設定は結構酷い。とはいえ、最近の流行りでもあり、ストーリーは意外に明るく進んでいく。話はまとまっているが、続きに期待したい。
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『アーク･ブラッド A.D.5000のアダム』榊一郎 [中公Cノベルズ]
事故に巻き込まれ重傷を負った主人公の少年が目覚めると数千年後の未来で、侵略体なるものの襲撃に遭うという話である。それだけではなく、一種のモビルスーツ的なものに乗って闘うことになる。この手の話としては、割とオーソドックスではあるが、ハーレム展開の理由を非常に明確に設定しているところが、この作者らしいとも思える。SFとしても今のところ、ありがちではあるが、続きに期待したい。
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『ダブルバインド』榊一郎 [中公Cノベルズ]
失踪した義兄を探す少女は、猟奇事件が頻発する地方都市で、化け物を狩る義兄を発見するところから始まる話。化け物関係は、クトゥルー物になっているので、割と、この手の話としてはオーソドックスである。ダークではあるが、むしろ、敵が非常に強力なので、ダークであっても、意外とさっぱりしている面もある。話は完結しているが、続きも出そうである。割とオーソドックスな感じだが、続き物としては、もう少し、特徴があった方が良いような気もする。
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