『秋葉原ダンジョン冒険奇譚1』中野くみん [オーバーラップ文庫]
オーバーラップ文庫の新人賞の銀賞受賞作。秋葉原に突如出現したダンジョンに潜る高校生の少年二人が主人公の話。この手の話は、最近、それなりにあるのだが、設定などはかなり練られていて、また、ストーリーも上手く構成されている。新人にしては文章も読みやすい。話は一応まとまっているが、続きも出るようなので、期待したい。
『あんさんぶるガールズ! 生徒会騒乱編 上巻』日日日 [オーバーラップ文庫]
共学になったばかりの高校に転校してきた少年が主人公の話。生徒会長の再任選挙に巻き込まれるという展開だが、ストーリー的にはゲームのノベライズなので、ありがちではある。ただ、全てにわたって、一人称、あるいは三人称ではなく、二人称で統一されているので、アドベンチャーやノベル系のゲームをそのまま、小説にしたような感じになっている。この点が特徴でもあるが、実験的でもあるが、人によっては読みにくく感じるかもしれない。続きも既に出ている。
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『烈風の魔札使と召喚戦争1』森田季節 [オーバーラップ文庫]
人気のカードゲームの洸ランクのプレイヤーである高校生の少年は、ある少女との出会いによって異世界へ召還され、ゲームとほとんど同じシステムで戦う魔札使になるという話である。戦闘のシステムが、ありがちなカードゲームである以外は良くある異世界への召喚物である。とはいえ、この手の話としては良く出来ていて、一気に読ませる。続きに期待したい。
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『美少女宇宙人とふしぎ道具回収のはずが肌色展開すぎてヤバイ1』遠野渚 [オーバーラップ文庫]
タイトル通りの話だが、主人公の高校生のところに美少女の宇宙人が落っこちてきて、一緒にふしぎ道具を回収する羽目になるという話。要するに、『To LOVEる』である。ヒロインは、ちょっと違うタイプだが、大体、そういう話である。エロコメではあるが、意外にあっさり目で、ストーリーメインだったりする。ありがちな話ではあるが、それなりにまとまっている。続きも出そうである。
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『蒼天のサムライ 第一部 瑞琉島脱出戦』田代裕彦 [オーバーラップ文庫]
竜を駆る竜士である主人公は、赴任先で、敵国の奇襲に遭い、脱出戦を戦うことになるという話である。竜と戦闘機の闘いがメインであるが、かなり、本格的なファンタジー戦記になっている。割と、架空戦記テイストのところもあり、『皇国の守護者』シリーズにも似た感じの話である。戦略面もかなり本格的である。話はまとまっているが、続きにも期待したい。
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『灰と幻想のグリムガル level.1 ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ』十文字青 [オーバーラップ文庫]
気が付いたら異世界に飛ばされ、義勇兵として敵と戦う羽目になる話。最近はこの手の話は多いが、これはオーソドックスというか、かなり厳しい世界の話で、展開も結構、シリアスである。設定も割とオーソドックスなようではあるが、それなりに凝っているようである。話はまとまっているが、イントロという感じも強く、続きに期待したい。
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『デスニードラウンド ラウンド1』アサウラ [オーバーラップ文庫]
多額の借金を背負う女子高生の主人公は、傭兵稼業に手を出して、変な敵と戦うことになるという話。ストーリー自体はかなりブラックなネタだが、話自体は割と普通のガンアクション物である。設定は微妙に凝っているところもあるが、あまり話には関わっていない。既に続きが出ることが決まっているが、一巻以上のネタを考えつくのは難しそうな気がしないでもない。
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