『俺は/私はオタク友達がほしいっ!』左リュウ [ぽにきゃんBOOKS]
タイトル通りの話で、オタク趣味を隠している不良の主人公の少年が、やはり隠している同級生の美少女とプラモデル売り場で出会うところから始まる話。この手の話としては非常にオーソドックスではあるが、上手く構成されていて、読み易い。なろう系の新人賞受賞作ではあるが、むしろ普通のライトノベルである。
『ブルー・ブラック・プラネット』わかつきひかる [ぽにきゃんBOOKS]
スペースコロニーで暮らす高校生の主人公の少年は管理するコンピュータによってマスターに選ばれてしまうと言うところから始まる話。ある意味、非常にオーソドックスなジュブナイル物のSFになっている。とはいえ、がちがちに管理されているという設定も今になっては意外に違和感がない気もするし、却って、それなりに受け入れられるのかもしれない。話は完結している。今時、ここまでオーソドックスなジュブナイル風のSFを書ける人も逆に居ない気もする。
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『リバースツインズ』わかつきひかる [ぽにきゃんBOOKS]
隣の家に行ってみたら、変なガスを吸い込んで女体化してしまった高校生の少年が、不登校になっている妹の代わりに女子高に行く話。ラブコメ的でもあるが、学園物である。この作者の他の話とは割と似た感じではあるが、ストーリーは上手くまとまっている。
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『キャノン・フィストはひとりぼっち1』深見真 [ぽにきゃんBOOKS]
主人公の少年は、一人の少女と出会って、記憶喰らいと戦う力を手に入れ、戦いに巻き込まれていくという話。同じ作者の『僕の学校の暗殺部』などと大体同系統の話である。今回は記憶がテーマであるが、この先のストーリーはそういった話になるのだろうか。今回もアクションメインで、一気に読ませる。続きに期待したい。
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