『硝煙の向こう側に彼女』深見真 [エンターブレイン]
ガンアクション物。今回は、自衛隊の海外派遣により国内でもテロが頻発するようになった日本を舞台にした警察物になっている。警察の対テロ部隊の話だが、今回は割と、ミステリーというか警察物的になっている。同じ作者だと『ゴルゴタ』と似たような感じではあるが、こちらは結構オーソドックスである。ただ、逆に言うと、尖った部分は少し控えめでもある。また、この設定自体はガンアクション物を成り立たせるためには良くできているが、良くできている分、それなりに現実性があるので、薄ら寒くなったりもする。
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『雲のむこう、約束の場所』加納新太 [エンターブレイン]
アニメのノベライズ。原作は新海誠。アニメの方は見ていないが、北海道だけソ連の影響下にあるという日本が南北に分断されている様な架空戦記的な設定になっている。舞台は青森で、飛行機を作って、北海道側に行ってみたいと考えている少年二人が主人公になっている。やはり、イメージはなかなか良くできている。話は、思ったよりもSFになっている。SFとしては、結構ありがちだが、それなりのネタになっている。原作を見ていなくても、結構、楽しめる話になっている。