『星読島に星は流れた』久住四季 [創元推理文庫]
天体観測の集いが開かれる島で、殺人事件が発生するという話。ある意味、非常に設定は大掛かりではあるが、本格風の設定にするためにはそうならざるを得ないのであろう。新本格ミステリーとしては、結構、良く出来ているが、ややあっけなさもなくもない。
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『花魁さんと書道ガール』瀬那和章 [創元推理文庫]
花魁の幽霊に取り憑かれた女子大生が、恋愛アドバイザーになって、色々な事件を解決する話。一応、ミステリーっぽい話ではある。連作短編的な構成ではあるが、上手くまとまっている。割と、キャンパス物になっていて、その点では意外と貴重であるかもしれない。
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『秋期限定栗きんとん事件 上下』米澤穂信 [創元推理文庫]
高校生が主人公のミステリー。これで三作目になるが、今回は連続放火事件がテーマになっている。といっても、ラブコメ的な展開の占める割合も高い。ミステリーとしては、大体、犯人の目星は付くが、犯人を燻り出す過程は面白い。ラブコメ的な展開も同時進行で、非常に上手く構成されている。
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『夏期限定トロピカルパフェ事件』米澤穂信 [創元推理文庫]
『春期限定いちごタルト事件』の続き。今回は、長編になっている。とはいえ、２話分は、雑誌に収録されたものである。ストーリー自体は、一応、ミステリーになっているが、前作と同じく、一種の青春物になっている。ラブコメとしては、結構、波乱のある展開となっており、続きが楽しみである。やはり、話自体は、ヒロインが例によって、かなり腹黒いが、全体としては、微妙に苦い話である。
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