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『BLACK JOKER -少女達の方程式-』あくたゆい [富士見ミステリー文庫]

富士見ヤングミステリー大賞の奨励賞受賞作。アメリカの大学を舞台にしたミステリー。見掛けは本格的だが、途中から話が変な方向に行き、ある種のギャング物的なネタになってしまう。ミステリーとしては、それなりに凝ってはいるのだが、ストーリーとあまり噛み合っていない気がする。文章がやや硬いが、新人にしては、上手くまとめている。


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『楓の剣!』かたやま和華 [富士見ミステリー文庫]

富士見ヤングミステリー大賞の佳作受賞作。江戸時代を舞台にした和風伝奇物ミステリー。主人公は少女だが、時代設定が、リアル志向なのか、そうでもないのか中途半端で、気になる。それはともかく、テンポ良く、それなりにまとまっている。ただ、ミステリーと言っても、伝奇物で、犯人も大体見当が付くし、その点では今一。新人にしてはこなれている。


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『ぼくのご主人様!?』鷹野祐希 [富士見ミステリー文庫]

主人公の少年が気が付くと少女になっていてと言う話だが、性転換物というよりは、並行世界へと意識だけ飛ばされるというネタ。並行世界では、何故か、メイドになっていたりと、色々と流行りのネタが詰まっている感じである。ストーリーとしては、幼馴染みを助けるというのが両方の世界が同時に進行しており、最後は両方ともきちんと結末が付いている。それなりに上手くまとまっているが、微妙に萌えとかそう言うのとは何か違うような気がする。それにしても、この作者は元々、少年が主人公の伝奇物を書いていたりしたが、この手の話が書けるとは思わなかった。


タグ:鷹野祐希
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『シナオシ』田代裕彦 [富士見ミステリー文庫]

一種のミステリー。時間ループ系の話だが、別人になってもう一回やり直すという話。『キリサキ』と設定は基本的に同じだが、話の構造は同じではない。実際、後書きにも続編ではないと書いてあるわけで、『キリサキ』を読んでいると、かえって、騙されることになる。一冊で完結している。


タグ:田代裕彦
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『ニライカナイをさがして』葉山透 [富士見ミステリー文庫]

主人公の少年がアイドルと二人で、沖縄の島に行く話。何というか、非常にオーソドックスなボーイミーツガール物である。完結している。他のシリーズとはちょっと違った感じであるが、非常に上手くまとめている。


タグ:葉山透
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『熾天使たちの5分後』木ノ歌詠 [富士見ミステリー文庫]

変な転校生の少女がやってきてという話。一見すると、ラブコメのようだが、そうではなくて、SFになっている。設定のかなりは、『ファンタジア バトルロイヤル 2005 Autmn』に掲載された短編で、ほぼ明らかになっていたりする。というわけで、両方とも未読の場合は、この長編から読んだ方が良いだろう。思ったよりも、結構、コメディータッチではあるが、全体としては、割と悲しい話になっている。これで、この作者は二作目であるが、全体の構成も上手く、きっちりとまとまっている。続きも、売れ行き次第で出るようだが、期待したい。


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『青春時計』森橋ビンゴ、川上亮、緋野莉月 [富士見ミステリー文庫]

二人の高校生と一人の少女が学校の時計塔を秘密に修理する話。三人で、登場人物のそれぞれの視点から一章毎に分担して書いている。と言うわけで、全部読んで、真相が分かるタイプの構成になっている。話は、非常にオーソドックスな青春物と言うべきか。ラブストーリーにもなっている。全体としては、それなりに上手くできているが、考えてみると、別に共著でなくても良かったような気もしないでもない。


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『学園サンクチュアリ』早見裕司 [富士見ミステリー文庫]

 
学園物のミステリー。設定はちょっと捻ってあって、ラブコメになるようになっている。ミステリーとしてはそれなりだが、そもそも、ミステリーと言うよりは単なる学園物のラブコメに近いので、ミステリー部分は蛇足とも言える。ミステリーとラブを合体させるというレーベルのフォーマットに従っているだけと言えば、それまでだが。とはいえ、割と楽しく読めて、そういう意味では良くできている。


タグ:早見裕司
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『12月の銃と少女―BAD×BUDDY』吉田茄矢 [富士見ミステリー文庫]


富士見ヤングミステリー大賞の最終選考作。こちらはアメリカが舞台の刑事物。最初の方は、割とのんびりしたコメディタッチの話のようにも思えたが、見掛けよりはシリアスな話になっている。意外とハードボイルド系の話になっている。文章も割と読みやすく、話もそれなりにまとまっているが、全体としては平均的という感じで、これはと言うものには若干欠けるような気がしないでもない。

1月、2月と富士見ミステリー文庫も大賞からの新人の作品が出版されたが、やはり、『フォルマント・ブルー』が一番完成度が高いだろう。『バクト!』も読んだが、あまり合わない感じ。残りの二つは、『12月の銃と少女―BAD×BUDDY』は続きもそれなりに期待できるだろう。


タグ:吉田茄矢
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『風月綺』皇城一夢 [富士見ミステリー文庫]

 
富士見ヤングミステリー大賞の最終選考作。1970年代の中国が舞台だが、共産党支配下なのに、秘密結社の暗躍する変な設定になっている。内容は武侠物的なミステリーで、一応館の密室物。そもそも、こんな設定だったら、素直に戦前の上海にでもすれば良いのだが、何故、歴史を改変してまで、この時期にしなければならなかったのかがよく分からない。単に、中国共産党が嫌いなだけか・・・。と思ったら、解説によると、最初はもっと変な設定だったようなので、これでもましになったらしい。それはともかく、ミステリーとしてどうこう以前に、それほど文章も読みやすくはないし、この変な設定に慣れない内に話が終わってしまった感じだった。


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