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『ヤングガン・カルナバル』深見真 [トクマ・ノベルズ]

高校生の殺し屋が主人公のガン・アクション物。主人公は男と女と二人いるが、この作者のことなので、ボーイミーツガールにはならず、ラブコメ的なところはガールミーツガールだけである。やたら、銃に関する蘊蓄が多く、『デビル17』にも似ているが、こちらの主人公の方が、そんなに人間離れしていないし、もう少し真面目というか、内省的である。続けられる設定ではあるが、一応完結している。


タグ:深見真
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『護樹騎士団物語』水月郁見 [トクマ・ノベルズ]

作者は夏見正隆の別ペンネーム。今回は一見、オーソドックスなファンタジーなのだが、実はリアルロボット系の話で、設定もSFだった。この作者の他の作品は割とブラックなのが多いが、その部分が無い分、その手の話としては非常にオーソドックスである。話はようやく、主人公がロボットに乗ったところで、アニメで言えば、2話ぐらいまでしか行っていない感じなので、続きが出るだろう。


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『クラック・ハウンド 聖人の条件』榊一郎 [トクマ・ノベルズ]

 
現代物の伝奇物。同じ作者の『ストレイト・ジャケット』の舞台を現代にして、内容もある程度大人向きにした感じ。上手くまとまっているが、大体他の作品と同じような感じである。話は一応完結しているが、敵の親玉は倒していないので、恐らく、続くのだろう。

これはトクマ・ノベルズのEdgeという新シリーズの一冊。同時に刊行されたのが、他に森岡浩之と水月郁見(夏見正隆の別ペンネーム)というラインナップ。最近、あまり刊行されない徳間デュアル文庫の流れもあるけれど、必ずしもそうではないようだ。というのは、森岡浩之のは、確か『SF Japan』誌に載ったものだと思うが、夏見正隆は以前、トクマノベルズで書いていたし、榊一郎の他にもライトノベル系の作者が登場するそうだ。内容もSFだけでなく、ファンタジーとか現代物もあるようだし、年齢層も多少大人向きと言うことのようだ。

今後のラインナップは、帯の折り返しの部分に書いてあるのだが、それによると、青木和、嬉野秋彦、荻野目悠樹、火島竜介、豪屋大介、林譲治、葉山透、福田栄一、ゆうきりんとなっている。徳間デュアルからの人もいるが、色々と声を掛けているようだ。この面子だと、やはり、SF系が多いような気がするが、そこら辺が特徴か。巻末には新人募集のお知らせもあるし、そう言う意味ではやる気もあるようだ。確か、徳間デュアルは独自の新人賞はなく、SF新人賞出身の人が書くこともある程度だった。


タグ:榊一郎
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