『うさぎ強盗には死んでもらう』橘ユマ [角川スニーカー文庫]
新人賞の大賞受賞作。空き巣に入ったカップルとか、殺し屋とかが、対立して、闘いを繰り広げていく話。構成はかなり複雑で、展開は読めない。とはいえ、スピード感があり、かなり分厚いにもかかわらず、一気に読ませる。新人賞のミステリー部門受賞作だが、確かにミステリー要素はある程度、存在するが、基本的にはクライム物とか、アクション物である。構成は新人としては非常に上手い。話はきっちりとまとまっているが、続編は出せなくもないのて、期待したい。
『グレイトフル･バッド 闇に墜ちた英雄』鏡遊 [角川スニーカー文庫]
魔王を滅ぼした英雄が百年ぶりに目覚めるところから始まる話。オーソドックスなファンタジーだが、設定は結構、凝っている。最近は、この手の魔王討伐後の勇者とか英雄といった設定は結構、見掛けるがこれもその一つである。話は完結しているが、続きが出せる話なので、期待したい。
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『サークルクラッシャーのあの娘、ぼくが既読スルー決めたらどんな顔するだろう』秀章 [角川スニーカー文庫]
タイトル通りの話ではあるが、実はファンタジーで、ダンジョンを攻略するパーティーにサークルクラッシャーが加わることによって、色々な騒動が起きるという話。ファンタジーとしては、ありがちではあるが、設定もそれなりになっており、上手く構成されている。話はこれで完結していると言うか、一発ネタと言うべきか。
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『ブレイブウィッチーズPrequel オラーシャの大地』築地俊彦 [角川スニーカー文庫]
『ストライクウィッチーズ』シリーズの外伝だが、テレビアニメにもなっている。こちらはテレビの前日譚で、主人公も異なる。話は上手くまとまっている。この作者はこのシリーズのノベライズは初めてだが、やはりこの手の話は上手い。話はこれで完結しているが、このシリーズのノベライズでもまた期待したい。
『永き聖戦の後に ストレイ･シープ』榊一郎 [角川スニーカー文庫]
魔王を討伐した英雄の生き残りの主人公は少女を助けたことによって事件に巻き込まれていくという話。最近は、それなりにある設定の敵を倒した後の勇者の話というジャンルである。この作者は既にこの手の話は書いているが、今回は割と雰囲気は暗めではある。既に続きが出ることが決まっているので、期待したい。
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『さよなら、サイキック 1.恋と重力のロンド』清野静 [角川スニーカー文庫]
小さい頃に能力のあった主人公の少年は、ある少女と出会う一方で、同級生から誘われるという所から始まる話。異能バトル物ではなく、むしろ、青春物的な話である。続きは既に出ているが、2巻で完結している。雰囲気は独特で上手くまとまっている。
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『となりのプリンセス オタサーの姫はじめました。』中野雅博 [角川スニーカー文庫]
タイトル通りの話で、オタサークルに漫研の姫である美少女が接近してくると言うような所から始まる話。ラブコメではあるが、ストーリーはやや過剰な感じもするが、上手く構成されている。話はこれで完結しているが、次作にも期待したい。
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『特命生徒会』日日日 [角川スニーカー文庫]
「特命生徒会」のメンバーで暗殺者の主人公は、変な学園に潜入することになるという話。この作者の得意な変な能力バトル物で、結構、暗めの話になっている。基本的にはこの作者の他の作品と大体似たような感じである。話は上手くまとまっており、完結しているが、続きが出せなくもなさそうではある。
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『終末なにしてますか？もう一度だけ、会えますか？ #01』枯野瑛 [角川スニーカー文庫]
『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?』の続編というか、第二部である。主人公は別で、登場人物も新しいのばかりであるが、時系列的には続いている。雰囲気は同じだが、ストーリーの展開は早い感じがする。恐らく、第一部の話もその内に合流するのだろう。続きに期待したい。
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『四億円当てた勇者ロトと俺は友達になってる』新木伸 [角川スニーカー文庫]
ネトゲネタの話だが、現実世界が舞台で、タイトル通り、宝くじで当てた勇者の世話を主人公がする話。といっても、リアルな話も所々に登場するが、基本的にはほのぼの系のコメディーになっている。元々はウェッブ小説だが、連作短編的な構成になっている。話は一応まとまっている。
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