『12月の銃と少女―BAD×BUDDY』吉田茄矢 [富士見ミステリー文庫]
富士見ヤングミステリー大賞の最終選考作。こちらはアメリカが舞台の刑事物。最初の方は、割とのんびりしたコメディタッチの話のようにも思えたが、見掛けよりはシリアスな話になっている。意外とハードボイルド系の話になっている。文章も割と読みやすく、話もそれなりにまとまっているが、全体としては平均的という感じで、これはと言うものには若干欠けるような気がしないでもない。
1月、2月と富士見ミステリー文庫も大賞からの新人の作品が出版されたが、やはり、『フォルマント・ブルー』が一番完成度が高いだろう。『バクト!』も読んだが、あまり合わない感じ。残りの二つは、『12月の銃と少女―BAD×BUDDY』は続きもそれなりに期待できるだろう。
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