『茉莉花官吏伝』石田リンネ [B's-LOG文庫]
後宮の女官の主人公は物覚えが良いという特技があるが、名家の子息のお見合いの練習相手を引き受けたところ、何故か、皇帝がやってきてと言うところから始まる話。と言っても、お妃になると言うではなく、科挙を受けて官吏になるという方向の話である。その意味ではちょっと捻ってあるが、中華風ファンタジーとしては割とオーソドックスである。ストーリーも上手く構成されており、一気に読ませる。続きは既に2巻まで出ている。
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『腐男子先生!!!!』瀧ことは [B's-LOG文庫]
高校生の腐女子の主人公が、イベントで自分のブースに買いに来た腐男子の自分の高校の教師と仲良くなっていく話。ラブコメではあるが、元々がウェッブ小説なので、一話ごとが短い連作短編的構成で、四コママンガ的な感じもする。上手くまとまっていて読み易い。
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『腐女子な妹ですみません』九重木春 [B's-LOG文庫]
地味な腐女子の主人公の高校生にイケメンな義理の兄が出来たが、非常にシスコンでと言うところから始まる始まる話。コメディーとしては面白い。一話ごとが短めだが、元々は小説家になろう連載だからだろう。2巻まで出ている。
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『乙女ゲームの世界へ、ようこそ! ～薔薇色の人生を君と～』水澤なな [B's-LOG文庫]
『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!』の乙女ゲーム版。もちろん、主人公が女子高生になり、広いんではなく、ヒーローが複数となっている。設定は乙女ゲームっぽい感じになっているが、ストーリーの展開は原作と大体同じような感じである。原作を知っていれば楽しめるが、知らなくても、それなりには楽しめそうである。これで完結している。
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『赤いくつと悪魔姫』清水マリコ [B's-LOG文庫]
主人公の少女の元に届いた差出人不明のカードには『赤いくつ』の歌詞が書かれていてという話。一種のミステリーになっているが、この人の他の作品と同様に、現代を舞台にしたファンタジーである。レーベルが少女向けだからか、やや今までの作品とはキャラクターの配置や雰囲気などは変えているが、ストーリーなどはいつもと同じである。ただ、それでも、雰囲気が違うので、『嘘』シリーズなどとはちょっと違う感じにはなっている。ストーリーは綺麗にまとまっている。
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『ファルティマ夜想曲 恋するカレン』葉山透 [B's-LOG文庫]
主人公の少女が、二人の男性の間で揺れ動くという非常にオーソドックスな話。と言っても、主人公が娼婦だったりして、少女小説レーベルではあるが、割と、大人向きか。と言っても、話自体は、非常にオーソドックスで、結末も大体予想通りになる感じである。この作者は、『9S』を書いていたりするので、この手の話を書くとは意外に思われる可能性もあるが、『ニライカナイをさがして』と言うボーイミーツガール物を書いていたりするので、そう言う意味では、意外でもないであろう。話としては、非常に上手くまとめているが、ファンタジー物的な伏線が登場するのはよいが、主人公には全く影響せず、浮いた感じになっているのは、どうなのだろう。同じ世界を舞台にした続編でも考えているのだろうか。
このレーベルは、買うのは初めてだが、名前の割には、ボーイズラブではないようだ。ビーンズ文庫あたりの路線のようだが、それよりは、もう少し、コバルトに近いか。と言っても、創刊されたばかりなので、よく分からないが。
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