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ライトノベルのまとめ(2017) [ベスト]

 今年は忙しくて積んであるのが多く、シリーズ物でも最終巻だけ読んでいないとかそう言うのが結構ある。新作は色々と買ったが、新人賞受賞作はあまり買わなかった。

 もう少し前から引き続いてウェッブ小説を引っ張ってくるのが文庫レーベルでもかなり増えてきたが、やや変則的というか、元々ライトノベルでデビューした作家がウェッブ小説で書いた物を出版するという流れも、ちょっと前からあるけど、中堅作家の場合はかなり浸透してきているようである。その場合は、読み易いなろう系というか、ライトノベル的ななろう系というか、文庫のフォーマットに上手く納まる形にはなっている。また、ネタとしても、なろう系で流行っているジャンルを逆に意識して、上手く構成しているパターンもあるし、ある種ハイブリッドにはなってきている。

 今年の話題としてはノベルゼロがエロ路線にシフトしてきたことがあるが、今のところ2作ぐらいで、どの程度定着するのかは微妙な感じもする。なろう系はもの凄く好きというわけでもないので、最近はまた、少女小説系のレーベルにも手を出しているが、そちらも気が付いたらルルル文庫が縮小傾向で、コバルトも月2,3冊になっていて驚いた。ただ、コバルトの場合は集英社オレンジ文庫の冊数が増えてきているので、そこら辺でバランスを取っている感じもする。

 いわゆるキャラノベとかライト文芸系は段々増えてきているが、徐々にそちらを買う冊数も増えてはいる。ただ、やはり、お店物が多く、ジャンルは意外に限られている。

 ここ数年、ライトノベルレーベルの淘汰が進むような観測もなされているが、なろう系にシフトしてしばらくはそのままになりそうな気もする。
 
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ライトノベルベスト2017(その2) [ベスト]

新人に関しては、あまり読んでいないので、1作だけ。

『ジャナ研の憂鬱な事件簿』酒井田寛太郎 [ガガガ文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-12-12-3
何というか、語り口のうざい古典部みたいなところはあるが、出来は良い。

以下は次点。
『スクールジャック=ガンスモーク』坂下谺 [ガガガ文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-12-11
『俺は/私はオタク友達がほしいっ!』左リュウ [ぽにきゃんBOOKS]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-04-08-4


ベストに入れるほどでもないが、怪作枠としては以下の通り。
『裏世界ピクニック』宮澤伊織 [ハヤカワJA]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-05-29-1
ホラー寄りだが、なかなか面白い。

『最悪探偵』望公太 [ノベルゼロ]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-04-08-3
新本格のパロディーというか、そういう内容になっている。

『正解するマド』乙野四万字 [ハヤカワJA]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-12-17
色々と実験的な部分もある。

『先生とそのお布団』石川博品 [ガガガ文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2018-01-01-8
自伝的ではあるが、どこまでがフィクションかどうかというタイプの話。


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ライトノベルベスト2017(その1) [ベスト]

今年のベスト10。順位は付けない。

『ぼくたちのリメイク』木緒なち [MF文庫J]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-11-11
芸大物で、映画とかゲームを作る話としても非常に良く出来ている。

『桜色のレプリカ1,2』翔田大介 [HJ文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-12-27-1
SFとしては良く出来ている。

『スーパー・カブ』トネ・コーケン [角川スニーカー文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-11-27-1
珍しいオートバイ物。

『6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。』大澤めぐみ [角川スニーカー文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2018-01-01-3
青春物としては非常に良く出来ている。

『東京ダンジョンマスター』三島千廣 [ファミ通文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-12-30-1
なろう系だが、かなりライトノベル寄りである。

『クラスのギャルとゲーム実況 part.1』琴平稜 [富士見ファンタジア文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-11-19-4
ギャル物というべきジャンルだが、ゲーム実況の部分も面白い。

『俺の幼なじみは宇宙人に侵略されている』橘九位 [講談社ラノベ文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-11-23-2
キャラクターが濃い。

『蓮見律子の推理交響楽 比翼のバルカローレ』杉井光 [講談社タイガ]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-12-27-4
音楽物のミステリーとしては良く出来ている。

『放課後、君はさくらのなかで』竹岡葉月 [集英社オレンジ文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-12-28-7
一種の入れ替わり物だが、青春物のミステリーとしても良く出来ている。

『霧の宮先輩は謎が解けない』御守いちる [講談社ラノベ文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/archive/c2302536947-1
ミステリーだが、探偵を自称するのが探偵でないというタイプの話。

以下、次点
『アリクイのいんぼう』鳩見すた [メディアワークス文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-12-28-2
一種の音大物にもなっている。

『美の奇人たち』美奈川護 [メディアワークス文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-12-28-1
こちらも芸大物。

『茉莉花官吏伝』石田リンネ [B's-LOG文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-12-18
中華風ファンタジーだが、ちょっと捻ってある。

『ワールドエネミー 不死者の少女と不死殺しの王』細音啓 [ノベルゼロ]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-04-02-3
『魔法使いは終わらない』八薙玉造 [ダッシュエックス文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-11-19-5
『夢幻戦舞曲』瑞智士記 [MF文庫J]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-12-28
『魔王な俺がエルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?1』手島史詞 [HJ文庫]
http://maxim.blog.so-net.ne.jp/2017-04-08


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『村人Aと帝国第七特殊連隊1』二村ケイト [オーバーラップ文庫]

 新人賞の受賞作。士官学校を卒業して軍人になった主人公は魔力が全くなく、最弱だったが、特殊部隊を率いて戦うようになるという話。設定は異世界転生物をさらに捻ってあり、色々と細かいが、ファンタジーの戦争物としては上手くまとまっている。話は完結してはいるが、続きにも期待したい。
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『ポンコツ勇者の下克上』藤川恵蔵 [MF文庫J]

 新人賞の受賞作。王立士官学校の学生である主人公は、聖剣の声を探し出す旅に出るという話。オーソドックスなファンタジーだが、コメディー寄りで、勇者も奴隷の幼女だったりする。話はきちんと完結している。
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『編集長殺し』川岸殴魚 [ガガガ文庫]

 ライトノベルレーベルの編集部を舞台にした話。編集長を殺す話ではなく、非常にドSな編集長をむしろ、編集部員が殺してやりたいという話になっている。と言っても、殺伐とした話というわけでもなく、この作者のことなので、結構、ブラックなコメディーになっている。コメディーとしては面白く、一気に読ませる。他方で、本の作り方に関しては一通り書いてあって、その点も興味深い。
タグ:川岸殴魚
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『ハードボイルド・スクールデイズ』鳥畑良 [ノベルゼロ]

 誰とでも寝る幼なじみの少女とそれに振り回される主人公の話。エロメインの話かと思うと、実はある種の青春物であったりする。ストーリーは上手く構成されており、きちんと完結している。
タグ:鳥畑良
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『幼女さまとゼロ級守護者さま』すかぢ [GA文庫]

 学園物だが、ダンジョンの攻略がメインの話。といっても、同じパーティーでも仲間とは限らないという話で、緊張感のある話になっている。設定はかなり凝っている。話はこれで完結している。
タグ:すかぢ
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『星を創る者たち』谷甲州 [河出文庫]

 太陽系の開発現場での様々な事故を扱ったSF短編集。宇宙土木物というべき内容だが、全体を通じての繋がりも存在し、最後にはかなり大きな話が展開されている。最初の方からすると意外なネタだが、結構古典的な話ではある。続編も出る予定になっているので、期待したい。
タグ:谷甲州
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『聖刻-BEYOND-』新田祐助 [朝日文庫]

 『聖刻』あるいは『ワースブレイド』シリーズの新作。今回は学園物で仮面を使って操兵を操る少女達が闘う話になっている。何というか、スマートフォン向けのゲームのような感じの話になっているが、アニメ化が前提なので、こういう設定にならざるを得ないところもあるのだろう。話自体は割とオーソドックスだが、操兵が実体と言うよりはスタンドみたいな感じなので、基本的には学園異能バトル物的になってしまっている点は好みは分かれそうではある。
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