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『明日の狩りの詞の』石川博品 [星海社FICTIONS]

隕石が原因で外来宇宙生物のすみかとなった封鎖区域へ狩りに出る高校生の話。狩猟自体がテーマの話になっている。この手の話だと、ストーリー展開がメインのことが多いが、これはそうでもない。とはいえ、密度は濃く、一気に読ませる。話は完結している。SFとしては意外に設定がきちんとしていたりもする。
タグ:石川博品
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『マイワールド』十文字青 [星海社FICTIONS]

北の街で暮らす主人公の高校生の少年は、無理矢理入部させられた放送部で、同級生の少女と出会うところから始まる話。オーソドックスな青春物かと思うと、意外にそうでもなくて、ある種のファンタジーになっている。とはいえ、一種の青春物であることには違いない。これで完結しているが、この作者の他の作品と同様にある程度苦い結末である。
タグ:十文字青
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『果てなき天のファタルシス』十文字青 [星海社FICTIONS]

正体不明の敵に脅かされている世界が舞台の話。主人公は高校生であるが、学生兵として敵と戦っている。この手の話としては、ある意味非常にオーソドックスではあるが、上手くまとまっている。青春物的でもあるが、こういう設定だと、大体そういうテイストになるのは当然か。話は完結している。
タグ:十文字青
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『ビアンカ・オーバースタディ』筒井康隆 [星海社FICTIONS]

美少女のヒロインが変な生物学の実験にのめり込んでいると、突然、未来人が現れてという話。やはり、この作者らしく、話自体はSFになっている。とはいえ、微妙にオーソドックスなライトノベルとは確かにずれるところもあるが、基本的にはライトノベルのフォーマットに納まっていたりする。話はこれで完結はしているが、作者がライトノベルを書くというのが、そもそもの目的なので、これで終わりなのだろう。
タグ:筒井康隆
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『サエズリ図書館のワルツさん1』紅玉いづき [星海社FICTIONS]

図書館が舞台の話。といっても、未来の話で、ほとんど本がなくなってしまった世界の図書館を舞台にしている。意外と、SF的な展開の話もあるが、連作短編なので、それなりにバラエティーに富んでいる。ある意味、電子書籍との関係を考えれば、紙の本がどうなるのかというのは、大きな問題であるが、紙の本へのある種の愛情と言ったものが消えないだろうという話でもある。なお、SFとしては割と世界は暗めではあるが、最近の話はどれもそういう面があるので、時代の流れに沿っていると言うことか。
タグ:紅玉いづき
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『白貌の伝道師』虚淵玄 [星海社FICTIONS]

ハーフエルフの娘と謎の旅人が出会い、人間への復讐を始めるという話。オーソドックスと言えば、そうではあるが、とにかく全部破壊して終わりというダークファンタジーである。最近は割と、こういう話はライトノベルでは珍しいが、意外に後味は悪くはない。迫力があり、一気に読ませる。これできっちりと完結している。とはいえ、多少、好みは分かれるであろう。
タグ:虚淵玄
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『エトランゼのすべて』森田季節 [星海社FICTIONS]

京都大学に入学した主人公は、怪しげなサークルの新歓説明会で、ミステリアスな美女の「会長」と出会うところから始まる話。大学を舞台にしたキャンパス物だが、構成は割とミステリー的で、仕掛けがあり、最後まで読むと、ある意味驚かされる。タイトルも実はかなり、意味があるわけで、全編にわたって、非常に緻密に構築されている。何故か、京都大学を舞台にしたキャンパス物は、最近では、森見登美彦の『四畳半神話大系』や万城目学の『鴨川ホルモー』などがあるが、そう言ったのに比べると、最もライトノベル寄りでもあるが、同時にミステリーっぽいところもある。高校生の頃に読んでいたら、進路を変えたかもしれない気もするが、既に大学を卒業して何年も立つような人にとっても、ある意味リアルな大学生活を描いているという点では貴重な作品である。
タグ:森田季節
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『金の瞳と鉄の剣』虚淵玄 [星海社FICTIONS]

戦士と魔術師の二人の冒険者が冒険をする話。非常にオーソドックスなファンタジーで、連作短編形式になっている。結構、話はバリエーションがあり、上手くまとまっている。オーソドックスではあるが、設定はそれなりに凝っているようでもあり、まだ、充分には明かされていないようである。一応は完結しているが、続きは充分に出せそうであり、期待したい。

星海社FICTIONSの最初の三冊は全て読んだが、かなり強力なラインナップでそれぞれ楽しめた。問題はこの先、どの程度続くかであるが、ファウスト系などを中心に出していくのだろうか。SFが二冊でファンタジーは一冊だが、SFに割と力を入れていくのだろうか。講談社BOXあたりとどう差別化を図るのかがよく分からないが、箱入りでなく、ソフトカバーなので、スペース的には少しは楽である。
タグ:虚淵玄
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『サクラコ・アトミカ』犬村小六 [星海社FICTIONS]

囚われの姫様とともに逃げ出した少年が主人公の話。といっても、設定はSFで、この作者のことなので、戦闘シーンも多く、意外と殺伐としている面もある。ある意味では、単純なボーイミーツガールであるが、ストーリーもそれなりに凝っていて、密度が高く、一気に読ませる。これできっちりと完結している。
タグ:犬村小六
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『星海大戦』元長柾木 [星海社FICTIONS]

設定はかなり本格的なスペオペで、火星より太陽に近い部分が敵の支配下に置かれた太陽系で、木星圏と土星圏に分かれて戦争をしている話。この作者にしては珍しく、あまりメタな設定ではないようにも思われるが、戦闘シーンや登場人物の描写などは割とこれまでの作品と同じようである。それに、やはりと言うべきか、基本的には天才や英雄といった存在を巡る話になっている。話はとりあえず一段落は着いているが、まだ、始まったばかりであり、続きに期待したい。
タグ:元長柾木
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