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『クドリャフカの順番 「十文字」事件』米澤穂信 [角川書店(KADOKAWA)]

 
ミステリー。元々、スニーカー文庫から出ていた「古典部」シリーズの3巻目に当たるが、ソフトカバーの単行本として出た。高校を舞台にしたミステリーだが、殺人事件などが起きるわけではない。今回もメタミステリー的な話になっている。今までと違って、語り手が一人ではなく、重層的な構成になっているのは面白い。全体としての構成も上手く組み立てられているし、また、登場人物のキャラがかなり立ってきており、このシリーズの中では実は、一番ライトノベルよりなのかもしれない。

7月にはもう一冊、東京創元社から出るが、そちらも楽しみである。


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