『シャルロット・リーグ1』吉岡平 [ファミ通文庫]
後書きにもあるように、閉ざされた学園で、「バトル・ロワイヤル」をやる話。といっても、その学園が名探偵を養成するという設定になっている。設定はなかなか面白いが、他方で、期せずして、最近の本格ミステリーとある意味では似ていて、特に清涼院流水と似てきている。こちらはそもそも、バトルロワイヤルもどきをちょっと捻った設定にしたのだろうが、本格ミステリーも気付くと事件そのものの意味が無くなってきているわけで、結果として似ていると言うことだろう。登場人物も結構多いが、あまりごちゃごちゃになっていないし、ストーリーもテンポ良く、上手くまとめている。
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