『楽園ヴァイオリン クラシックノート』友桐夏 [コバルト文庫]
特別な才能を持つ者だけが入ることの出来る一種の塾を舞台にした話。サブタイトルが、「クラシックノート」となっているが、『白い花の舞い散る時間』、『盤上の四重奏』と同じ世界の話である。時間的には『白い花~』と同時期の話になっており、ストーリー的にも接点は存在する。タイトルにもあるように、主人公はヴァイオリンが得意で、出だしはちょっと違う感じなのだが、これまでの二冊と同じような感じの話になっており、基本的には、一種のパワーゲームがテーマで、やはり、ラブコメには成らない。伏線も多く、他の作品とのリンクも細かいので、例によって、二回以上読まないと分からない感じである。何とか、続編というか、同じ設定の話をもう少し読みたいと思わせる。
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