『めいたん メイドVS名探偵』樺薫 [ガガガ文庫]
1930年代のイギリスが舞台の一種のミステリー。主人公はメイドだが、名探偵がとある名家での事件を解決してしまったために、失職して、ようやく、就職した家にその名探偵が尋ねてくるというストーリーになっている。もちろん、その家で起きたちょっとした事件を探偵より先に解決しようと言うことになる。と言うわけで、ある種リアルなメイド物でかつ、ミステリーであるという、二重にメタ小説的になっている。クリスティーとか、ああいった感じであるが、メイドの設定が色々とおかしかったりで、必ずしも、リアルな方向性ではなく、パロディーである。ミステリーとしては、割とあっさりしているが、メイド物として読めばよいのだろう。作者は新人らしいが、割と読みやすい。
タグ:樺薫
コメント 0