『鉄球姫エミリー』八薙玉造 [スーパーダッシュ文庫]
スーパーダッシュ小説新人賞の大賞受賞作。鉄球を武器とする王女が、命を狙う暗殺者と闘う話。イラストは萌え系だが、話は非常に、オーソドックスで本格的なファンタジーである。描写も結構、容赦なく、結末も、一応はハッピーエンドなのだろうが、限りなく、バッドエンドに近く、苦い。設定もかなり細かく、戦闘がメインだが、かなり丁寧に描かれている。王女が主人公だと、派手な話になりがちだが、戦闘をメインに上手く話をまとめている。これで完結しており、続編は、作りにくそうである。新人としては、対象に相応しく、迫力もあり、期待できそうである。
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