『ほうかご百物語』峰守ひろかず [電撃文庫]
電撃小説大賞の大賞受賞作。不思議な少女に出会って、イタチと見抜いたら、色々な妖怪に出会うことになる話。タイトルに『百物語』とあるように、連作短編形式になっている。基本的にはほのぼの系の話になっている。『神様のおきにいり』あたりと似ているが、こちらは学園物としての色彩が強い。大賞らしく、全体的に完成度も高く、読みやすいが、逆に言うと、隙が無さ過ぎるような気がしないでもない。過去の受賞者で言えば、七飯宏隆や小河正岳と似たような感じである。連作短編形式なので、それなりに話はまとまっているが、続きはいくらでも出せそうな構造になっている。
コメント 0