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『藤堂家はカミガカリ』高遠豹介 [電撃文庫]

電撃小説大賞の銀賞受賞作。ある少年の護衛に異世界から押しかけてくる話。少年が主人公ではなく、あくまでも、押しかけてくる方が主人公なので、基本的には現代が舞台のファンタジー的な能力バトル物になっている。テンポ良く、非常に読みやすい。全体としては、良くある感じではあるが、ストーリーもまとまっている。続きも、出ることが早くも決まっているようで、期待したい。 これで、今年の新人賞組の2月発売分は全部読んだが、完成度で言えば、『ほうかご』、『君のための物語』、『藤堂家』、『under』の順か。好みで言えば、『君のための物語』、『藤堂家』、『放課後』、『under』の順になる。今回も、大賞は完成度が高いけど、この後、どうなのだろうという気がするが、『お留守バンシー』よりも、萌え系なので、ネタがあれば、それなりに続きそうな気がする。続きが出たら買うつもりなのは、『君のための物語』と恐らく、『藤堂家』。全体としては、レベルは高いけど、あまり尖ってはいないというところか。
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