『空想東京百景』ゆずはらとしゆき [講談社BOX]
戦後の日本の歴史を改変した設定の昭和30年代の話。小説だけではなく、イラストストーリーや漫画、設定資料なども収められている。「ペンデルトーンズ」、「試作品少女」と一連の作品になっている。何とも言えない独特の雰囲気だが、かなり、好みは分かれるだろう。戦後日本の歴史を改変した設定の話は割と、最近、多く、大抵、戦後レジームの再検討的な文脈があるのだが、これはそういう面も多少はあるが、むしろ、30年代に拘っているところが特徴なのだろう。イラストや漫画も収められており、ビジュアル面も一体で評価すべきだろう。まだ、話は展開出来そうだが、割と閉じられた世界での話になっているので、かえって、これ以上は出さない方が良いかもしれない気がする。
このレーベルは割と実験的な物を出そうという趣旨だが、ようやく、それに相応しいのが出てきたのではないのだろうか。
このレーベルは割と実験的な物を出そうという趣旨だが、ようやく、それに相応しいのが出てきたのではないのだろうか。
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