『生贄のジレンマ<上>』土橋真二郎 [メディアワークス文庫]
卒業式間近の高校生が、学校に閉じ込められ、ある種のゲームに参加することを強いられる話。ゲームと行っても、何らかの生贄なり犠牲者が時間毎に要求されるというものである。基本的には囚人のジレンマ的な設定だが、クラス単位の面があり、途中で、ルールも変更になったりと、明らかになったりと、かなり、複雑である。三巻構成の予定になっている。この作者の作品としては『扉の外』シリーズに似ているが、もう少しミステリー寄りになっているようである。この手の話は完結しないと、評価しにくい面もあるが、どういう方向性になるのか、よく分からないところもあるけれども、それなりに期待出来そうである。
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