『神様のパラドックス 上下』機本伸司 [ハルキ文庫]
大学に入学した女子大生の主人公は、満たされない日々を送っていたが、コンピューターメーカーのアルバイトに応募して、量子コンピューターによる占い事業を手伝うことになるという話。SFとしては、意外とオーソドックスである。実は、『神様のパズル』のスピンオフで、そちらとも関係はある。ただし、この作品は元々、ハードカバーで出版されて、文庫落ちしたため、『神様のパズル』の直接の続編になる『パズルの軌跡』よりも後に文庫で出てしまっている。そちらとも、繋がりはあるが、こちらはスピンオフなので、どちらも読んでいなくても、楽しめるようになっている。上下なので、それなりに長いが、見掛けよりも、話は膨らむので、飽きさせない。これできっちりと完結している。
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