『機龍警察 自爆条項』月村了衛 [早川書房]
『機龍警察』の続編。今回はハードカヴァーになっている。基本的には警察物ではあるが、SFでもあり、モビルスーツ的な物が導入されており、しかも、パイロットが傭兵という変わった設定になっている。今回はそのパイロットの一人に焦点を当てた話になっている。アイルランドの話が背景になっているが、未来においても、テロが続いているという設定で、かなり重苦しい話になっている。話自体は、国際テロリストとの戦いなので、展開はかなり派手になっているが、雰囲気的にはあまりそうとは感じさせない。非常に密度も濃く、一気に読ませる。続きにも期待したいが、出来れば、文庫の方が良いと思うのだが。
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