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『演じられたタイムトラベル』土橋真二郎 [メディアワークス文庫]

主人公の大学生は、気が付いたら、知らない場所に閉じ込められ、かつて制作途中に頓挫したゲームアプリのプレイヤーを他の開発者達とともに演じることを強制させられるという話。『殺戮ゲームの館』とはほんのわずかだけ接点があるが、基本的には独立した話になっている。この作者の作品は、大体、何かのゲームをさせられる話であるが、今回は単純そうに見えて、意外と複雑なネタになっている。そういう意味で、発想はなかなか面白い。ただ、ストーリー自体は、ある意味では滑稽な面もあるのだが、上手くまとまっている。後味の悪さはこの作者の作品ではデフォルトであるが、これもそうである。
タグ:土橋真二郎
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