『咎人の星』ゆずはらとしゆき [ハヤカワJA]
元々は著者が原作の『ペンデルトーンズ』というコミックの小説板にあたるものである。コミックの方も、新装版が発売されている。基本的なストーリーは同じだが、色々と書き込まれていて分量も多い。SFではあるが、かなり、ある種の社会批評的な面も強い。コミックの方ではあまり感じなかったが、寂れた地方都市が舞台なのだが、そこでの話としては実はリアリティーが強かったりもする。ある種の怪作ではあるのだろうが、SFとして読む分には割と普通かもしれない。テーマ的には『空想東京百景』ほどではないが、戦後という物をどう解釈するかというところはあるようだ。
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